こんにちは!
「サ研」ことサウナグッズ研究室です。
今回はサウナパンツ”世界の柳橋モデル”について書いてみようと思います。
今回、文中に※付けてるんですけど、
この※は「ここちょっと覚えといてください」の意味です。
お時間あれば是非読んで行ってくださいませ〜。
そもそも柳橋弘紀とは何者か?
サウナ界に彗星の如く現れた謎のカリスマ、柳橋弘紀。
サウナを愛でたい/のちほどサウナで/サウナーーーズなどの番組を手がけるプロデューサー。
そして都内在住なのにしょっちゅう草加健康センターにいる人。※
あとインスタグラムが可愛い。
パワーサウナストーン開発者の顔も持つ。
確か、初めてお会いしたのは 万平蒸祭@Mt.FUJIだったような気がしますが、定かではありません。
「食わせ者」「トリックスター」「ヤバイやつ(いい意味で)」
という印象でした。
あながち間違ってないと思います。
で、お洒落な感じするな〜と思って服の話になり
「僕は黒しか着ません。面倒だから」
「僕、Steven Alanでしかほぼ買わないんですよね。あとよくわかんなくて」
みたいなことを言ってて、
自分とはちょっと違うノリだけど洋服好きなんだな〜と。
そもそも、番組作りや発言もめちゃ「センスあるなぁ」と思っていて。
そういう人にも「サウナパンツの良さ」を知ってもらいたいなぁと思って、ぼんやりと「2021夏はそういう人向けになんか作ろうかな〜」と思ったのがきっかけでした。
企画スタート
洋服に限らず、衣食住にまつわるものって
「誰でも簡単に意見が言えるのが良いところ、楽しいところ」
だと思うのですが、
それはあくまで消費者側の話で、
供給側の視点で見た時に「全然芯食ってないっすね〜」って思うことも多いと思います。
超有名アイドルを「デザイナー」に据えてやったものの、ガッツリ大ゴケした例とかはわかりやすい例ですね。
なので、供給側(今回は私)からいわゆる「素人さん」(今回は柳橋さん)に「なんか一緒にやりましょうよ!」というのは実は結構リスキーなんです。
なんで最初は「僕一人で企画考えてやろう」と思ってたのですが、
柳橋さんの手がける番組とかやっぱ面白いし、センスを感じる。
あと何より「サウナの良さをしっかり伝えたい」という骨も感じてて
「もしなんか意味不明なこと言われたら適当にうまくやっちゃお〜♪」
くらいのノリでお声がけさせていただいたわけです。
スピード感と精度のヤバさ
初回の打ち合わせは
ある撮影に同行させていただいた時、手持ちのサウナパンツのサンプルをお渡しして
「サウナパンツっていうのはこれです!あげるので何日か履いてみてください」
「で、ここがこうだったらいいなぁ〜とか、こういう生地がいいなぁ〜とかあれば一回サンプル作ってみます!」
(この時点では僕は全然カジュアルなノリです)
と現物を渡すと、もうその場で履いて
「うわ〜めちゃいいすねこれ。楽!」
「はいはい。なるほどなるほど。」
「あーでもここもうちょい細くしたいですね。」
「ここ長くするとサウナパンツの良さなくなります?」
「ここんとここういう感じでベルトにできます?」
「できればネームとか地味にしたいんですけどできますか?」
「ポッケに手突っ込みたいんでここポッケ欲しいですね」
「これ、そもそも長い丈のやつ欲しいですね。ないんですか?」※
「これちょっと明日奥さんとも相談しますね」
と、おそらく10分くらいで「ほぼ全ての修正」が揃い、しかもちょいちょい「サウナパンツとか僕への気遣い」が見えるのが紳士だなと思いました。
さらに翌日には「マスクの画像」と「こういう生地がいいです!」って選んでくださったのが「黒のサッカー地」でした。(ちなみに柳橋さんは”サッカー”という生地の名前とか用途とか知らなかったみたいです)
この生地のチョイスが
「僕からは出てこないけど、めちゃセンスいい組み合わせ」で
めちゃテンション上がりました。
(この時点で、めちゃめちゃやる気になりました。)
僕この時「柳橋さんすごいな」と思ったポイントがあって、
普通、迷うんですよね。
特に普段やり慣れてないだろうし、判断基準もそんなないはずなので
こっちもまぁ迷う前提でスケジュール感考えてたわけです。
逆に慣れてると選択肢がいろいろ出てきて
「A/B/Cのうちどれかだな。どうしよう。他との兼ね合いも考えて決めよ」
みたいな感じで結局迷うことも多いですし。
でもまぁ迷わない。とにかく早い。
で、全然別のタイミングで上口さん(のちほどサウナでプロデューサー)とたまたま北欧さんで会ったときに「これこれこうで柳橋さんスゴくないですか?」っていったら
「あの人は”判断の精度とスピード”が凄いです」
「いいもの、好きなもののアーカイブが頭にあってそこからポンと持ってくる感じがします。考えているというよりは既にあるモノを引っ張ってきてる印象ですね」※
とおっしゃってました。
サンプル完成→コメント→量産→販売
1stサンプルを制作→履いてもらい、修正コメントをいただき、僕側からの修正も活かして量産しました。ほぼ微修正のみ。精度高い。
修正点をまとめると
・サウナパンツ特有の3面構成→サイドポケットをつけるために5面に変更
・少しサイドを削り、着丈を伸ばして細長いシルエットに変更
・ウエストはベルトの仕様に変更
といったところ。
ヤミ市での先行販売および初回入荷分はおかげさまで完売。
現在追加生産中です。
お待たせしている方、今しばらくお待ちください。
当たり前ですが、
柳橋さんには「着てみて→感覚的にこうしたい」があって、
それを「具体的に落とし込むのは僕」の両輪で生まれました。※
いい出来だと思いますし、僕もお気に入りの製品です。
信じるか信じないかはあなた次第
ちょっと話が飛ぶんですが。
ある日、東名厚木健康センターさんにお邪魔した時に気づいたんですが
”湯乃泉健康センター”で使用されているあの特徴的な館内着のパンツ。
(正式にお借りしています。)
・サウナパンツ特有の3面を元にした5面構成
になってます。(柄で見にくいですが)
コレは
実は僕が既にサンプルを進めている「ロング丈のサウナパンツ」の原型とも言える形。さらに言えば「柳橋モデル」の原型とも言えます。
この時点で「ラッコちゃん凄い!」とビビりました。
コレ、僕も柳橋さんも「灯台下暗し」でまっっっったく気づいていませんでした。(柳橋さんは多分今も気付いてないと思います)
ここでコレまでの※を思い出して欲しいのですが、
・都内在住なのにしょっちゅう草加健康センターにいる人※
・「これ、そもそも長い丈のやつ欲しいですね。ないんですか?」※
・「いいもの、好きなもののアーカイブが頭にあってそこからポンと持ってくる感じがします。考えているというよりは既にあるモノを引っ張ってきてる印象ですね」※
・柳橋さんには「着てみて→感覚的にこうしたい」があって、それを「具体的に落とし込むのは僕」の両輪で生まれました。※
はい。思い出してくれましたでしょうか?
では、さっきのパンツに”柳橋モデル”を重ねてみます。
すると。。。
やばくないですか?笑