今回の記事では「しらかばスポーツ」のメンバーとして、ウィスキングについて語らせていただきます。
ウィスキングって何?
そもそも“ウィスキング ”は、英語で“Whisk”の現在分詞形。
“Whisk” の意味は 小さいほうき、洋服のブラシ、わらなどの束、泡立て器 などを表しているようです。
サウナ界ではざっくりと「ヴィヒタで身体を叩くこと」というイメージですよね。
大雑把なイメージなのですが、
フィンランド=「自分でやるセルフウィスキング」のイメージ。
ロシア=「施術者にやってもらうサービスとしてのウィスキング」のイメージがあります。
実はフィンランドとロシアはお隣の国なので、ただのイメージかもしれません笑
さらに想像を膨らませると、北欧の文化圏から「サウナにヴィヒタやハーブが吊ってあって、自分たちで好きに使う」という文化が発生→ロシア文化圏につたわり「さらにそれをサービスとしてブラッシュアップした」のかなぁと思います。
(バルト三国(旧ロシア帝国)の一つ、リトアニアのウィスキングマスターが以前スカイスパさんにきてたり、僕がヴィヒタ買ってるのがラトビアのメーカーさんだったりするってだけですが。)
そういう民俗学的な考察も楽しいですよね。
まさに「風呂とエクスタシー」的世界観。最高。
ちなみに、日本で使われているサウナにまつわる言葉だと
サウナ、ロウリュ、ヴィヒタなどは、フィンランド語。
アウフグースは、ドイツ語。
バーニャ、ヴェーニク、などはロシア語。
海外の通販サイトでも、「Vihta,sauna whisk,Venik」など、複数の表示がされていることが多いです。
「しらかばスポーツ」誕生
2018年。
サウナ好事家たちにとって、小さいけどあっつい事件が起こります。
ロシア式ウィスキングのプロ、アンドレイ来日。
ロシアから来日したサウナ界のホープよ…日本の「ザ・スーパー銭湯」を見てくれ!
http://news.livedoor.com/article/detail/15452578/
そしてテクニックを披露!
漫画家・まんしゅうきつこさん、ロシア流ウィスキングで蒸される
http://news.livedoor.com/article/detail/15461791/
「こんなの初めて…」「いま私はロシアの森にいます」迷言続出、サウナで天国に飛んだ男たち
http://news.livedoor.com/article/detail/15463851/
さらに技術伝来!!
ロシア式ウィスキングを本気で習う!サウナーが猛特訓した1日
http://news.livedoor.com/article/detail/15480301/
ここで、師匠:アンドレイから、弟子:アンドレイチルドレンが爆誕!しかしながら、なかなか練習する機会もなく、「このままではいかん!」と、メンバー再集結。
2019年、“アンドレイチルドレン”は、“しらかばスポーツ”として名前をリニューアル。(アンドレイって誰やねん。ってなりそうだったので)
各自が個人でイベントやったり、メンバー揃えてやったり、ただサウナに行ったりしています。
ちなみにメンバーには 熱波氏のマグ万平さんや、サウキャンことSaunaCamp.さん、サウナイキタイの中の人たちなどなどがいます。
かなりのタレント(?)揃い。めちゃめちゃマニアックだけど。
中心となる活動の規模も拠点も違うので、知見や情報を共有したりしなかったり、最近は僕がいいだしっぺでコアメンバーが決まってきたかなという感じです。
ロシア式ウィスキングってどういう特徴があるの?
当然、「ロシア式って何が違うの?」となると思うのですが、ポイントになるのは、
“ハーブの力”
“熱を身体に伝えるバリエーションの豊富さ”
“マッサージ的な要素” が相まって、今までにないサウナ体験を感じてもらえるサービスと思っています。
まずは“ハーブの力”ですが、ロシアのウィスキング動画などを見ていると、すごく「香り」に貪欲!
寝ている頭を覆うように葉っぱをかぶせたり、「葉っぱの布団」を敷いた上に寝てもらって施術したり、またはパイプを通して(!)顔面に直接「香気」をあてにいくスタイルまでありました。見た目はめちゃくちゃ怪しいです。
実際、ラトビアのサウナグッズ屋さんでは30種類ものヴィヒタを買うことができますし、ロシアではヴェーニク1本¥200〜300らしいので「フレッシュな芳香浴」には有利な環境ですよね。
もちろん日本でも、いわゆる“チンピリ”などの「薬湯」や、“よもぎ蒸し”など、「ハーブの力」を古くから使っているのでそのパワーいろんなところで実感できると思います。
続いて、“熱を伝えるバリエーションの豊富さ”ですが、大きく分けて「あおぐ」「叩く」「押し付ける」の3つの要素があります。
特に特徴的なのは、熱をはらんだヴェーニクを「押し付ける」。
足裏や、手のひら、スネなどにほかほかヴェーニクを「ぎゅ〜っ」とやるんですが、普段のサウナであまり意識しない箇所を攻めるので、温まっていく体感が違ってきます。
まだまだ発展途上ですが、ヴェーニクの種類によって「撫でる」「こする」みたいなのもあるようで、いろいろ試して早く覚えたい!
最後に“マッサージ的な要素”ですが、上記の「ヴェーニクをぎゅ〜っと押し付ける」の時に、少しストレッチ的な動きも入ります。
血の巡りをよくするために、足首をぐりぐりしたり、腿を伸ばしたり。
動きとしては日常で見られるようなものですが、「やってもらう気持ち良さ」ってあるじゃないですか笑
それをサウナ室内で受けられる経験。なかなかないです。
実際受けてくれた人の感想はtwitterで 「#しらかばスポーツ」で検索していただければ!
好意的な書き込みばかりでありがたい。
体験会に来ていただいた「ザックリととのうサウナ入門」さんは記事にしてくれました!
(http://zakkurisauna.hateblo.jp/entry/2019/03/14/181352)
体験の翌日(!)にフレッシュな感動を一気に書いてくれたようで嬉しかったです。
興味ある方は是非読んでみてください。
後編に続きます。